2025/04/26

Too much of a good thing ...過ぎたるは及ばざるが如し


我が家のオーディオで色々と気になることが出てきて、たまたま SPECのMC-DA Ruby Mica コンデンサー(www.spec-corp.co.jp/)が真空管アンプにはオンリー・ワンであると聞き及び、すでに0.01uF のものは使っていたが(こちら)、0.1uFのカップリングにはあまりにも高価であったっため躊躇をしていたものを、ある晩 もう悩みたくはないとほろ酔い気分も相まって、ゲット。 ちょうど仕事が一息つけたところであったので、早速、装着されていたArizona Capacitors Blue Cactusと取り替え。 いそいそとアンプを繋いで音を出すと 『...』。 全体的に細身な音。今まで出ていた豊かな低域がなくなってしまった!ネットを調べると、このコンデンサはエージングに200時間以上かかるとのブログの投稿を見つけたので、しばらくは我慢することに。これが2月のこと。 

しばらく我慢していましたが、どうも音が気になって、楽しく音楽を聞けない状況が続きました。システムとの相性があるのでしょう。一箇所にこのコンデンサを入れると良い結果でしたが、我が家では片チャンネル2箇所のカップリングコンデンサを二つともこれにしたら、私の好みとは異なる音でした。Blue Cactusに戻そうかと悩んだ末、どうせなら違うものをと、一度取り付けたれていたアンプを聞いた事があった アムトランスのGolden SQ (www.amtrans.co.jp)を購入。これが3月半ば、しかし仕事が忙しくてやっと先月(4月)初めに取り替えました。




 サイトには『深海ザメの良質な肝油から抽出し、高度な精製技術を用いて製造された純度99%以上の安心安全な高品質オイル』であるスクワランオイルを絶縁油としてと書かれており、勝手に暖色系の音の穏やかなを出すものかと思い込んでいましたが、予想に反して極めてニュートラル、最初はちょと高音がきつめで気になりましたが、40時間ほど聞いたあたりからそれがなくなり、我がシステムは、今までとは趣向は異なるも楽しく音楽が聞ける音に戻りました。やれやれです。

全体的に解像度、情報量が上がって、高域もスッと伸び、低域はしまっているが豊か、ボーカルを含め全体的に有機的な音に聴こえます。今まで聴こえてこなかった音が聴こえたり、よりリアルに聴こえる音源があったりと久しぶりに新たな発見も。もう少し暖色系の音が自分の好みに近いか?と思うこともありますが、良い意味で今まで私が体験した事のない変化をもたらした素晴らしいコンデンサだと思います。特に価格も今日のオーディオ用部品の値段と比べるとかなりリーズナブルですので、個人的にはおすすめの逸品です。