2026/10/01

PC-Triple C/EX 機器用配線材(ACW-EX、7/0.3mm) を使った XLR バランス・ケーブルの制作 と LANケーブルの交換


久しぶりの更新です。ご無沙汰しておりました。 いつもながら、色々とやっていて書きたいことはあるのですが、中々時間が取れません。

去年、清水の舞台から飛び降りる気持ちで購入したSforzato DSP-CorvusとPCM-Gemini, 不具合の修理が終わり戻ってきたものの今ひとつ音に納得がいかず、機器選択を間違ったのか?と悶々として、アナログ再生に逃避する日々が続いていました。 特に気になっていたのは中高域の伸びと音数。Corvusクラスの機器であれば、音楽性を保ちつつもっと伸びと解像度があっても良いのではないか?と思っていました。まず思いついたのはクロックのアップグレードですがGeminiの上位機のDelphinus(こちら)はちと値が張りすぎる。

ネットワーク・スイッチを替える?云々も考えましたが、この道筋を選ぶとそれに付随するもの(電源、SFPケーブル、アイソレーターなどなど)も揃えていかざるを得ないので、結果的にクロックのアップグレードに匹敵するお金を使ってしまいそう…。それだったら、まずはクロックを上位機種に変えたい。

で、最初に試したのがRoonでROCKやMacからでもDiretta出力を可能にするRoon Diretta出力中継機。同じCorvusを使っている友人宅でDiretta伝送を聴き、好ましく思ったのがきっかけです。我が家では音源によって音質の好みがDirettaが合うものとRAATが合うものとに分かれてしまい、決定打にはなっていません。電源のアップグレードをしようかと思っているものの、まだ手付かず。

次に思いついたのがCorvusとプリアンプ間のケーブル。 ただ、今まで使ってきたケーブルは、Corvus導入後に諸所から色々とケーブルを借りて試した末、決めたアムトランスXLRケーブル GC-PIPC-02(こちら)だったのでケーブルを替えることが解決につながるのか自信はありませんでした。ちなみにこれは 同社RCAケーブルGC-PIPC-01(こちら)にXLR端子をつけたものです。どちらかというとハイファイというよりも音楽再生に重きを置いたケーブルつまり音質があまり良く無い音源でも音楽を楽しめる傾向高いものかと思っています。

それでも気になっていたのがPC-Triple C/EX ACW-EX (7/0.3mm) という導線。これはプリアンプアップグレード(こちら)の際に使って良い結果が出たもの。GC-PIPC-01がPC -Triple C銅線に金メッキを施した導線を使っているので、同じPC -Triple C銅線に銀メッキを施したPC-Triple C/EXであればどうかなと思っていました。以下の図のようにこれら導線はメッキ以外にも違いは大きいのですが、とりあえず試す価値ありと考えた次第です。

出典:https://biz.amtrans.co.jp/wp-content/uploads/2023/09/2307_RCA-cable_j.pdf


出典:https://shop.oyaide.com/products/acw-ex_7-03mm.html


注文した配線材が届き、3週間ほど前の土曜日の午後を費やして作成。端子はお気に入りのNeoTech NEX-OCC GD (こちら) 。 前に作って使っていなかったケーブルから取り外して流用。ハンダはCardas Quad Eutectic Solder (こちら)。 以前はMundorf Supreme 9.5%Silver  Gold Solder(錫88.6%/銅1.8%/銀9.5%/金0.1%)が好みでしたが、色々と試してきた結果、最近はCardasの方は実はより好みに合った音だったと再認識しました。名前の通り4種の金属が素材(鉛/錫/銅/銀)ですが配合値は公表されていません。融点が低めで使い勝手の良いハンダです。


通電チェックをしてショートなどがないことを確かめてCorvusとプリアンプ間に繋ぎます。長いエージングが必要そうな音が出たのでまずは我慢。しばらくしたら中高域の伸びと情報量は若干増えてだいぶ傾向が異なる音になりましたが煩さが感じられ、音楽を聴いていてもあまり楽しくありません。GC-PIPC-02に戻すと当初の不満は残るが煩く感じません。そこでもう一つ、前からやってみたいと思っていたことを実行に移しました。

愛用しているSupra CAT8ケーブルをテレガートナー端子のもの(こちら)からストックのもの(こちら)に変えるみることでした。これも明確な自信が持てるは理由はなく、Corvus導入後の我が家のデジタル再生の音の傾向の変化、GC-PIPC-02と自作ケーブルの音の傾向の違いを考えると、なんとなくストックにすると相性が良くなるのではないか?と思った次第です。 ストックのものは殆ど知人にあげたり譲ったりして手持ちは50cmのもの1本だけだったので、再度取り寄せ、それが届いたタイミングで付け替え。結果からいうと自作のPC-Triple C/EX ACW-EXケーブルで気になっていた煩さが感じられなくなりました。PC-Triple C/EX はエージングにかなり長い時間かかる導線のようなのでしばらくこれを使ってみようと思っています。




2026/06/20

KS-Remasta カートリッジリード線の試聴



お借りしたリード線

少し前のことですが思うところがあって、KS-Remastaさんよりリード線をいくつかお借りして試聴しました。(過去のKS-Remasta リード線に関する前の投稿は: ここです) 

試聴したリード線は以下の通り:

KS-Stage 901 EVO.1-VK
KS-Stage 621 EVO.1-VK
KS-Stage 321 EVO.1
KS-VWS-Tempest.1/SR-NVK 
KS-VWS-Tempest.1/NVK

KS-VWS-Tempest.1/SR-NVK はすでに使っていますが、Linnのアームからの抜き差しが難儀であると話したら、是非比較対象にして欲しいと柄沢さんが送ってくださりました。

きっかけとなったのは、友人がOrtfon MC X40を貸してくれたこと。事情があって結局一月以上お借りしました、感謝です。

友人が貸してくれたMC X4 0

TD-124 導入(こちら)以降しばらく、カートリッジはShure M-44を使ってきましたが、去年暮れあたりからChuden MGシリーズを使い始めていました。 Chudenの良かったところは、現行品で音が良くて、価格も比較的安く、針も純正品がLP用だけでも4種類販売されているというところです。私は2つ購入し、同一のシェルにつけて、一つはステレオ盤用、もう一つはモノラル盤用(こちら)と使い分けていました。ほぼほぼ針圧調整のみで簡単に付け替えができたので、モノラル盤の結構持っている私には重宝するラインアップ。しかもステレオ盤も丸針と楕円針とを付け替えることで音の違いが楽しめます。

しかし、MC X40を取り付けて音質チェックに使っているレコード数枚聞いてみると、今まで何を聴いてきたんだと、オーディオでは久しぶりの大きな衝撃受けました。我が家のシステムでは取り付けてすぐから、高い音楽性とオーディオマニアの欲求を満たす高い解像度な音。よく聴いていたレコードから今まで聞こえて来なかった音が聞こえてくるだけではなく、演奏も今までより楽しめて音を聴くではなく音楽に没頭できる。自分にとってはほぼ理想のアナログ再生体験を得ることができたような気がしました。フォノイコ(こちら)のMC 入力での再生と昇圧トランス(こちら)を使っての再生でかなり音の変化がありました(好みはトランス使用)これで良しとすれば良いところを、オーディオマニアの悪い癖が出て、もっと良い再生ができるのではないか?と欲が出てシェルリードを替えて試したくなったという次第です。

同時に優柔不断なところも出てきて、MC X40は良いけどモノ盤をかけると盤によってはサーフェスノイズが結構大きく聞こえる。簡単にモノとステレオカートリッジを交換できる環境も捨て難い。ではMCX40を買うよりかなり安価なChudenのCN-36BPH(無垢ダイヤ・ライン・コンタクト針+ボロンカンチレバー仕様)はどうか? MCX40には及ばずともそれに近い良さが出てくるのではないか? じゃあ、MCX40を借りている間に試そうと購入。

Chuden MG-36BPH

36BPHは十分に期待を満たすものでした。特にMC X40と比較さえしなければここまでできれば良いという感じのカートリッジ。一般的な感覚ですと安くはないですが、オーディオマニア的には高コスパ製品だと思います。音の方向性はMC X40と同じ向きかとの印象で、私にとってはX40の方がより音楽性が高く、音がより自然な感じがしました。価格を考えるとX40の方が良いのは当然。ただし価格差に応じた違いかというと経済でいうところの収穫逓減の法則があてまるかと考えます。これはオーディオ機器全般に当てはまることではありますが…。

さて、肝心のリード線ですが、とても面白かったのが針や使用するカーリッジなどでの相性が割とハッキリとあったということです。ある組み合わせではStage 621が良くて他ではTempest.1/SR-NVK が良かった。 ただし、同じシリーズ内での比較ではグレードが上がるとハッキリとした音質向上が聞き取れました。残念なのはStage921に関しては、我が家のシステムではその良さが出しきれなかったという印象です。921はMCX40より高価な商品ですので、カートリッジ、フォノイコ、アンプ、スピーカーとそれに見合ったものでないとその実力は聴き出せないのではないかと思いました。

現在、Sforzato DSP-Corvus(こちら)が不調でメーカーの元へ帰っており、音楽を聴くのはアナログ再生がメインとなっています。MC X40は友人の元に戻ったので、主にMG-36BPHでレコードを聴いていますが、やはりMC X40での再生体験が忘れられません。やはり、いくしかないのか?とは思っていますが、最近は色々と出費が多いのでしばらくは我慢です。



2026/06/06

5月に行ったコンサートなど

4月の終わりからゴールデンウィークにかけてアメリカから友人が来日、ゴールデンウィーク明けから長女がバートナーと来日中。仕事もあってバタバタとしています。ブログも忙しくなると更新を怠ってしまいますが、先月はたまたま3つの良いコンサート・ライブに行けたのでまとめて投稿します。



5月28日はウィーン交響楽団のコンサート。会場は愛知県芸術劇場 コンサートホール。ペトル・ポペルカ氏指揮、ソリストは角野隼斗氏。プログラムは:

ドヴォルザーク:序曲「謝肉祭」
ラヴェル:ピアノ協奏曲
ドヴォルザーク:交響曲 第9番「新世界より」

ウィーンの友人の友人で同オーケストラのコントラバス奏者の方が来られるというので妻と一緒に行ってきました。数年ぶりに聞いたウィーン交響楽団。ソリスト共々とても良かったです。



5月22日はバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)。指揮とチェンバロは鈴木雅明氏。会場は名古屋しらかわホール。プログラムはJ.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲 全曲。冒頭で鈴木氏がランデンブルク協奏曲 全曲演奏の際にどの順番で演奏するかについては色々と考え方が頃なるが、同日は曲番の順に行うとのことで、これがJ.S. バッハが意図したことであろうと氏の考えをお話しくださりました。演奏は素晴らしいもので、コンサート終了後、これを聴けたことが幸せに思えました。私にとって、ブランデンブルク協奏曲をライブで聴いたのは初めてでした。しかも全曲で、演奏は世界的にも評価の高いBCJ。もう20年以上前に、ブランデンブルク協奏曲にハマって、多くのCDを聴き漁りましたが、そのどれにも勝るとも劣らないものでした。今年の春に再開館した「しらかわホール」も初めてでしてが、音響のとても良いホールだと思いました。


5月7日 ゴールデンウィーク明けすぐの東京出張の合間に行った渋谷のBody and Soul。出演は《ジーン・ジャクソン リーダートリオ》ジーン・ジャクソン(ds) ブレント・ナッシー(b) 氏にルーク・ガレスピー氏がゲストピアニストで参加。皆さん、ジャズの巨匠たちと共演してきた錚々たる経歴の方々で、素晴らしい演奏で聴いていて楽しかった。ジャクソンさんとナッシーさんは日本在住のこと。プログラム最後に飛び入りでサックスの江澤茜氏が参加(https://akaneezawa.com/)して一曲演奏。彼女のことは初めて知りましたが、とても素晴らしいプレイで、今度江澤さんがリーダーのライブに行ってみたいと思いました。Body and Soulは初めてでしたが雰囲気も音響もとても良かった!しかし、残念ながらオーナー高齢のため9月末で閉店とのこと。もっと早くから言ってれば良かった。同クラブはライブレポートも出しており、この日のものはこちらです:https://bodyandsoul.co.jp/2026/05/168727

2026/05/05

Mir LineStageプリアンプーその後


暫く前に書いたプリアンプ アップグレード顛末(こちら)のその後です。 まず音ですが、聴けば聴くほどエージングが進んで良くなり、今年はじめごろに落ち着きました。しかし、今度は電源を入れて暫くするとゴソゴソという音が右チャンネルから聞こえるようになりました。まずはパワーアンプに繋ぐラインケーブルの左右を入れ替えてきくと今度は左から聞こえます。これで原因はプリアンプが上流だと判断。入力ソースを変えてもガサガサには変化がないので原因はプリアンプだと特定。 試しに少し叩いてみるとガサガサ度が変わります。それじゃあ真空管かどっかの接触不良かと考えて、とりあえず真空管を左右入れ替えても、ガサガサは変わらず右から聴こえます。 こうなったら接触不良だと思い、ふただびアンプを開いでチェック。ここで大切なのはコンデンサの放電。 高圧の電気なので念には念を入れて作業します。アップグレードで高圧B+回路の平滑コンデンサの容量が増えたので放電には時間がかかるようになったので、鰐口グリップ付きリードと5Wの抵抗器を使って時間が短縮されるようにしました。 割とすぐに半田づけ不良と思われる箇所が1箇所見つかったのでそこを直して、他には見当たらなかったので蓋をして、プリアンプをラックに戻して聴く。おお、無くなったと喜んでいたのも束の間のこと、ゴソゴソが始まった😐 もう夜だったのでその日はこれはおしまい。 数日後の仕切り直しでもう一度蓋を開けて、コンデンサを放電して、チェックを開始。 不良箇所らしきところは見つからず、ここからが悩みの始まり。 音楽を聴いていると、ゴソゴソが始まる。日によってはすぐの時もあれば、30〜40分後の時もある。例の如く叩くをほぼ収まり再発しないが、叩いても直らない時もある。仕事も忙しくて、二週間ほど我慢していたが気になってしようがないので、自分でも脈絡が不明であるが、前のブログに書いた電源ONを示すLEDは発光しないことを直そうと思って新たに調達した緑のLEDを取り付ける作業を始めたのだが、そこで右の出力トランスにB+電源を供給するリード線を基盤に取り付けている部分に半田付け不良のあることを見つけて、それを直す。 電源を入れるとLEDが発光することを確認し、明るさを調整。プリアンプをラックに戻して暫く音楽を聴くがガサガサは出てこない。ぬか喜びにならぬように翌日も翌々日も数時間ずつプリアンプとパワーアンプに電源を入れて確認。これで問題解決! やったー😄