2023/04/27

スイッチング・ハブ Silent Angel N8 を導入


我が家のネットワーク・スイッチング・ハブをNetgearの普通のものからSilent Angel N8 替えました。Qobuz, Tidalのストリーミング音質向上にびっくり。 

オーディオ機器としては比較的手頃な値段のもので、費用対効果はとても良いと思います。オーディオ・マニアでストリーミングで音楽をよく聴くのであればスイッチング・ハブのアップグレードはお薦めです。

我が家のデジタル音楽再生環境はこちら:https://isakusphereokinawa.blogspot.com/2022/09/blog-post.html

輸入元の製品紹介ページ:https://kanjitsu.com/product/n8/


2023/04/20

カートリッジ シェル リード線

説明書として制作の詳細情報(ハンダの配合、磨く工程のデータなどが)入っています。

2ヶ月ほど前にカートリッジの針交換をした際にシェルリード線を変えたことを書きました(こちら)。 その効果が忘れ難く、結局アップグレードしてしまいました。オーディオマニアとしては段階的アップグレードしていくのは違いがわかって面白いのですが、最近は仕事が結構忙しく、また、Linn EKOSはリード線を変えるたびにアームを取り外す作業が必要でしたので、最初から高位の商品にした方が結果的には散財が抑えられると理由付け。 KS-Remastaに電話をしたら、主宰されている柄沢さんと話すことができ、『コンサートにはたくさん行ってきた だから私の好みは情報量が多いハイファイというより、自然で楽器などの音色がより本物ぽく聞こえるかにこだわる…』などど伝えると、ビンテージ線を使ったVWSシリーズがオススメとのこと。昨今のオーディオ機器の価格からすれば微々たるものかもしれませんが私にとっては大きな買い物なので、実際に音を聴かずには買えない。ショップさんに頼んでKS-VWS-Tempest.Ⅰ/NVK、KS-VWS-Tempest.Ⅰ/SR-NVK、KS-Stage621EVO.I-VKを試聴させてもらいました。最初の聴き比べでKS-VWS-Tempest.Ⅰ/SR-NVKするしかないかと思ったのですが、たまたま他にお客さんがいなかったので念の為と1時間ほどあれこれと聴き比べをしていくと(ショップのKさんありがとうございました!)各モデルともそれぞれの良さがあって、比べていくうちに段々とよく分からなくなってきたので😅 こういう時は最初の答えが正しいとKS-VWS-Tempest.Ⅰ/SR-NVKに決定。

この3モデル、KS-Stage621EVO.I-VKは最も情報量が多くよりニュートラル、KS-VWS-Tempest.Ⅰ/NVKは若干暖かめの音でボーカル・歌物好きはハマってしまう感じ、KS-VWS-Tempest.Ⅰ/SR-NVK暖かを保ちつつもより情報量が増えて中庸になった感じ、という印象でした。あくまでの私の耳による個人的な大雑把な印象です。

注文品だとのことで2週間ほど待って届いたリード線を早速取り付けました。 当たり前のことですが、ショップで聞いた印象と我が家で聴く印象はだいぶ違った。うちで聴く方が自然さが増し、より色つけの少ない中庸な音でした。

現在の我が家のアナログ再生機器の音を整える最後の味付けにはピッタリだったかと思っています。 ご自身のアナログ再生の音は80〜90%気に入っているんだけどもう少し好みに近い音にしたいと思われている方にはシェルリード線の交換をおすすめしたいです。

K S-Remasta HP: http://www.ks-shell-lead.biz/ 



2023/04/10

Elekit TU-8800を1年間使ってみて その2 ー 真空管狂騒曲

好みの出力管を探すために入手した真空管たち

しばらくぶりの投稿です。ご無沙汰していました。書きたいことは沢山あるのですが、仕事がとても忙しくなりブログを書く気持ちの余裕がありませんでした。

私は、沖縄に帰ってくるまでは300Bのシングルアンプを使っていたので、出力管で音が大きく変わってくるということを経験していました。当然ながらドライバー管との相性・組み合わせも大きく影響します。TU-8800もシングルアンプなので同様に音質は出力管のチョイスに依存するところが大きいと思っていました。だた、このアンプは多極菅仕様で以下の真空管が使用可能:

Low power: 6V6, 6F6, 6V6GT, 6F6GT

Mid power: 7581, 5881, 6L6, 6L6GT, 6L6GC, 7027, 7027A, EL34, WE350B

High power: KT66, KT77, KT88, KT90, 6550, 6550A, KT120, KT150

しかも三極管接続とUL接続の切り替えができる!

真空管で出力も異なり、目安として、UL接続の場合上記の分類がLowのものは2 x 4.5 W; Mid で2 x 6.8 W; Highで2 x 12,5 W となります。三極管接続にすると、KT-88の場合およそ2 x 7.2W となるようです(出典:https://getaudio.eu/en/elekit-tu-8800-pentode-single-ended-tube-amp-diy-kit/ )

これらの球は、メーカー、ヴィンテージなどを考えるとかなりの数! それにドライブ段の12AT7/ECC81 のメーカー、ヴィンテージも考えると組み合わせは無限に広がる…。真空管アンプ・マニアとしてはやはり、好みの組み合わせを探したい!そこに現れた心強い助っ人がこれ:


「菅球王国」の97〜99号。「エレキットTU8800アムトランス仕様ルンダールヴァージョンで現行/ヴィンテージの5極管、ビーム管を聴き比べ」という3号に渡る企画でした。比べたのはなんと57種! 無論、試聴環境、特にスピーカーが違うので鵜呑みにはできませんが、ある種の道標にはなり、これらを読んで好みに合いそうかと思って集めたのがこのページ最上段の写真の真空管たち。我ながら、「好きだね〜」と思ってしまいます。これだけ投資するのであればもっと高価なアンプを買えば?とも思いますが、真空管アンプを使う限り、高価なものを買っても結局は好みの真空管を探しに投資(散財?)してしまうと思います。

それぞれの出力管とは複数種のドライバー管との組み合わせを試して、最も好ましいものでしばらく使って好きかどうかというやり方で試しています。いちいち書くとキリがないので、結論から気になった真空管と音の印象をまとめると:

PSVANE: EL34P (中国製) : 私が試した中では最もニュートラルで中庸・情報量も最も多いかと思われた。真空管アンプに求める温もりに欠けるような気がしないでもなく、もう少しでも暖かみがあると好みにピッタリかも。

復刻Golden Lion KT-88 (ロシア製): 試した中では、最も好みなバランスで良かったのですが、風評通り品質にムラがあるようで、2度アンプの過電流保護回路が働き使用を断念。ウクライナ侵攻後、ロシア管は入手が難しく、倫理的にも買うことを躊躇するので、とりあえず諦めることに。

ヴィンテージGolden Lion KT-88 (英国製): 憧れの球を入手できただけでも幸運。しかし、期待していた魔法は訪れなかった(こちら)。我が家のシステムのソース部分にも最近手を入れているので、近々もう一度試聴する予定。

Tung Sol KT-150 (ロシア製): これが良いかと思い、しばらく使っていましたが、我が家のシステムでは音が細身になるような気がしてきて、その割には情報量は特に多かったという印象はありませんでした。他の球以上にドライバー管との相性にとても敏感であった印象です。

ヴィンテージBrimar 6V6GTY/CV511 (英国製): ずっと使っていた300Bシングルアンプを彷彿される音色でしばらくはお気に入りでしたが、他と比べると音数が少ないのがはっきりと…。オーディオマニアでなければこれで満足していたと思います。

ヴィンテージ Tung Sol 5881 (アメリカ製): 今のところ、これがベスト。何が良いのかはっきりとは言えませんが、聞いていて一番音楽にのめりこめて、煩く感じることなく、私のオーディオマニアの欲求もそれなりに満たしてくれるかなという球です。

これからも少しづつ他の球も試していきたいので、これはというものに巡り合ったら投稿しますね。