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2026/06/06

5月に行ったコンサートなど

4月の終わりからゴールデンウィークにかけてアメリカから友人が来日、ゴールデンウィーク明けから長女がバートナーと来日中。仕事もあってバタバタとしています。ブログも忙しくなると更新を怠ってしまいますが、先月はたまたま3つの良いコンサート・ライブに行けたのでまとめて投稿します。



5月28日はウィーン交響楽団のコンサート。会場は愛知県芸術劇場 コンサートホール。ペトル・ポペルカ氏指揮、ソリストは角野隼斗氏。プログラムは:

ドヴォルザーク:序曲「謝肉祭」
ラヴェル:ピアノ協奏曲
ドヴォルザーク:交響曲 第9番「新世界より」

ウィーンの友人の友人で同オーケストラのコントラバス奏者の方が来られるというので妻と一緒に行ってきました。数年ぶりに聞いたウィーン交響楽団。ソリスト共々とても良かったです。



5月22日はバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)。指揮とチェンバロは鈴木雅明氏。会場は名古屋しらかわホール。プログラムはJ.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲 全曲。冒頭で鈴木氏がランデンブルク協奏曲 全曲演奏の際にどの順番で演奏するかについては色々と考え方が頃なるが、同日は曲番の順に行うとのことで、これがJ.S. バッハが意図したことであろうと氏の考えをお話しくださりました。演奏は素晴らしいもので、コンサート終了後、これを聴けたことが幸せに思えました。私にとって、ブランデンブルク協奏曲をライブで聴いたのは初めてでした。しかも全曲で、演奏は世界的にも評価の高いBCJ。もう20年以上前に、ブランデンブルク協奏曲にハマって、多くのCDを聴き漁りましたが、そのどれにも勝るとも劣らないものでした。今年の春に再開館した「しらかわホール」も初めてでしてが、音響のとても良いホールだと思いました。


5月7日 ゴールデンウィーク明けすぐの東京出張の合間に行った渋谷のBody and Soul。出演は《ジーン・ジャクソン リーダートリオ》ジーン・ジャクソン(ds) ブレント・ナッシー(b) 氏にルーク・ガレスピー氏がゲストピアニストで参加。皆さん、ジャズの巨匠たちと共演してきた錚々たる経歴の方々で、素晴らしい演奏で聴いていて楽しかった。ジャクソンさんとナッシーさんは日本在住のこと。プログラム最後に飛び入りでサックスの江澤茜氏が参加(https://akaneezawa.com/)して一曲演奏。彼女のことは初めて知りましたが、とても素晴らしいプレイで、今度江澤さんがリーダーのライブに行ってみたいと思いました。Body and Soulは初めてでしたが雰囲気も音響もとても良かった!しかし、残念ながらオーナー高齢のため9月末で閉店とのこと。もっと早くから言ってれば良かった。同クラブはライブレポートも出しており、この日のものはこちらです:https://bodyandsoul.co.jp/2026/05/168727

2026/03/21

J.S. Bach: Goldberg Variations (Two Guitars) - Thibaut Garcia & Antoine Morinière



妻が見つけた動画。二人のギタリスト、ティボー・ガルシア、アントワーヌ・モリニエールによるJS バッハのゴールトベルク変奏曲。 この曲には、鍵盤楽器以外の楽器用にアレンジされたものがいくつかありますが、2台のギター用のアレンジは初めて聴きました。これを聴いてから検索したら既にいくつかのレコーディングも出ていたようです。

他の演奏者たちのものも聴いてみましたが、これがとても気に入りました。1本の木から切り出された2台のギターで行ったというこの演奏、息がぴったりとあって一体感がありつつも、二人のギタリストの掛け合いも感じられて、それが動画だと更に面白くしばらく何度もヘビロテで観ていました。今まで、いろいろな演奏者・アレンジのゴールトベルク変奏曲を聴いてきましたが、とても新鮮に感じました。オススメです。



2024/06/02

Tamás Varga  チェロリサイタル


もう十日ほど前のことですが、Tamás Varga (タマーシュ・ヴァルガ、ウィーン・フィル首席チェロ奏者 こちら)のリサイタルに行ってきました。会場はパレット市民劇場。 素晴らしい演奏で久しぶりにウィーンの音色を聞くことができました。 ウィーンにいた頃、ヴァルガ氏のソロでウィーン・フィルと演奏したドボルザークのチェロ協奏曲を聴きに行ったことがあります。もう7年以上前のこと(2017年)でした(こちら)。


2024/03/15

Deutsche Grammophon the Original Source Series ーアナログ限定盤


オーディオは音楽を聴くためのものであるべきなのですが、オーディオマニアは往々に機器の音質へのこだわりが先に立ってしまい、主にその話ばかり書いてきたので、今回は音源の話を書きます。 半年ほど前にウィーンのオーディオ仲間であったノベルトさん(こちら)からメールで教えてもらったのが Deutsche Grammophon (DG) の the Original Source Series アナログ限定盤 (タワレコサイトの説明はこちら)。1960年代後半から1970年代前半にかけて、ドイツグラモフォンは4トラックのテープレコーダーで録音会場でのライブの演奏を2チャンネルは直接音、後の2チャンネルは間接音をとる形で録音し、ミックスダウンしてレコードをプレスするためのマスター・テープをつくっていたとのこと。このシリーズはこのオリジナルの4トラック・テープを再生しそれをダイレクトカットの手法でリアルタイムでミックスダウンして原盤を作りプレスした限定アナログ盤。(注:ここで書くオリジナルのテープとは、録音後編集した音楽的に最終バージョンのテープです)


ダイレクトカットなので当然ながらプレスされる枚数も少ない。クラシックなので爆発的に売れるということもないのか、ノベルトさんに教わってから調べてみると在庫がまだあったので早速2枚購入して聴いて、その鮮度の高さとリアルな臨場感にビックリ。早速、発売されているシリーズの他のLPをネットで注文し、発売予定のものを予約しました。



豪華な装丁でオリジナルテープの保存箱の記録用紙の写しが付録でついてきます。発売当初のものとは異なりジャケットは艶消しでシボ加工がされています。下の写真のように濃淡が微妙に違いますが(右側が初期盤)、新しい方がジャケット・デザイナーの意図するイメージに近いのではないかと思いました。


持っていたクライバーのベートーヴェン交響曲七番のドイツプレス初期盤と聞き比べました。演奏は同じですが、音質的には全くの別物。一言で言うならOriginal Sourceの方は最近の録音と言われても知らなければ、そうとしか思えない現代的な音質です。 音場感もよりライブに近い感じで楽器の位置関係がより明確に聞き取れます。初期盤はレンジが狭めで、オーケストラが団子になった小さめの場所に押し込められたような感じがします。 家人や友人にも聴いてもらいましたが今のことろOriginal Sourceの方が音が良いと言うのがコンセンサスです。

このLPはそれほどでもないのですが、レコードによっては空気感もかなり良く再現で来てるという感じするものも多くあります。今までDGのLPは、演奏は素晴らしいが、音質はそれほどでもないと言うのも多く、オーディオマニアとしてはいつも残念に思っていましたが、Original Sourceはそれを払拭して余りあるものだと思いました。

Original Sourceシリーズの特別サイト(https://www.the-original-source.com/)もあって、ここには当時の録音技師とOriginal Sourceをカットした技師たちとオーディオ評論家の対談を収めたビデオ(英語)などもあり、オーディオマニア・音楽ファンとしてとても興味深くまた新しい知識を得られるサイトです。『DGは品質管理が厳しかったため、マスタリングの工程も複雑でそれが音質的には良くなかった』とか、『技術の進歩とオーケストラ楽団員組合による就業時間短縮の圧力により70年代後半からはマルチチャンネルの多重録の変わっていった』 などなど 

Original Sourceが他のレーベルのLPも含めた比較で高音質盤かというとそうでないかもしれません。私の好みとしては同じ時代のDECCAやPhilippsにより音質が高い盤が多い様な気がします。また、DGの場合、デジタル化された音源の方が私の好みに合った音質に近い物が多い気もします。 しかし、DGにしかない名演奏は数多くあり、それらをアナログできるだけ良い音で聞きたい方は試しに一枚買って聴いてみても損はないかと思います。