2026/06/20

KS-Remasta カートリッジリード線の試聴



お借りしたリード線

少し前のことですが思うところがあって、KS-Remastaさんよりリード線をいくつかお借りして試聴しました。(過去のKS-Remasta リード線に関する前の投稿は: ここです) 

試聴したリード線は以下の通り:

KS-Stage 901 EVO.1-VK
KS-Stage 621 EVO.1-VK
KS-Stage 321 EVO.1
KS-VWS-Tempest.1/SR-NVK 
KS-VWS-Tempest.1/NVK

KS-VWS-Tempest.1/SR-NVK はすでに使っていますが、Linnのアームからの抜き差しが難儀であると話したら、是非比較対象にして欲しいと柄沢さんが送ってくださりました。

きっかけとなったのは、友人がOrtfon MC X40を貸してくれたこと。事情があって結局一月以上お借りしました、感謝です。

友人が貸してくれたMC X4 0

TD-124 導入(こちら)以降しばらく、カートリッジはShure M-44を使ってきましたが、去年暮れあたりからChuden MGシリーズを使い始めていました。 Chudenの良かったところは、現行品で音が良くて、価格も比較的安く、針も純正品がLP用だけでも4種類販売されているというところです。私は2つ購入し、同一のシェルにつけて、一つはステレオ盤用、もう一つはモノラル盤用(こちら)と使い分けていました。ほぼほぼ針圧調整のみで簡単に付け替えができたので、モノラル盤の結構持っている私には重宝するラインアップ。しかもステレオ盤も丸針と楕円針とを付け替えることで音の違いが楽しめます。

しかし、MC X40を取り付けて音質チェックに使っているレコード数枚聞いてみると、今まで何を聴いてきたんだと、オーディオでは久しぶりの大きな衝撃受けました。我が家のシステムでは取り付けてすぐから、高い音楽性とオーディオマニアの欲求を満たす高い解像度な音。よく聴いていたレコードから今まで聞こえて来なかった音が聞こえてくるだけではなく、演奏も今までより楽しめて音を聴くではなく音楽に没頭できる。自分にとってはほぼ理想のアナログ再生体験を得ることができたような気がしました。フォノイコ(こちら)のMC 入力での再生と昇圧トランス(こちら)を使っての再生でかなり音の変化がありました(好みはトランス使用)これで良しとすれば良いところを、オーディオマニアの悪い癖が出て、もっと良い再生ができるのではないか?と欲が出てシェルリードを替えて試したくなったという次第です。

同時に優柔不断なところも出てきて、MC X40は良いけどモノ盤をかけると盤によってはサーフェスノイズが結構大きく聞こえる。簡単にモノとステレオカートリッジを交換できる環境も捨て難い。ではMCX40を買うよりかなり安価なChudenのCN-36BPH(無垢ダイヤ・ライン・コンタクト針+ボロンカンチレバー仕様)はどうか? MCX40には及ばずともそれに近い良さが出てくるのではないか? じゃあ、MCX40を借りている間に試そうと購入。

Chuden MG-36BPH

36BPHは十分に期待を満たすものでした。特にMC X40と比較さえしなければここまでできれば良いという感じのカートリッジ。一般的な感覚ですと安くはないですが、オーディオマニア的には高コスパ製品だと思います。音の方向性はMC X40と同じ向きかとの印象で、私にとってはX40の方がより音楽性が高く、音がより自然な感じがしました。価格を考えるとX40の方が良いのは当然。ただし価格差に応じた違いかというと経済でいうところの収穫逓減の法則があてまるかと考えます。これはオーディオ機器全般に当てはまることではありますが…。

さて、肝心のリード線ですが、とても面白かったのが針や使用するカーリッジなどでの相性が割とハッキリとあったということです。ある組み合わせではStage 621が良くて他ではTempest.1/SR-NVK が良かった。 ただし、同じシリーズ内での比較ではグレードが上がるとハッキリとした音質向上が聞き取れました。残念なのはStage921に関しては、我が家にシステムではその良さが出しきれなかったという印象です。921はMCX40より高価な商品ですので、カートリッジ、フォノイコ、アンプ、スピーカーとそれに見合ったものでないとその実力は聴き出せないのではないかと思いました。

現在、Sforzato DSP-Corvus(こちら)が不調でメーカーの元へ帰っており、音楽を聴くのはアナログ再生がメインとなっています。MC X40は友人の元に戻ったので、主にMG-36BPHでレコードを聴いていますが、やはりMC X40での再生体験が忘れられません。やはり、いくしかないのか?とは思っていますが、最近は色々と出費が多いのでしばらくは我慢です。



2026/06/06

5月に行ったコンサートなど

4月の終わりからゴールデンウィークにかけてアメリカから友人が来日、ゴールデンウィーク明けから長女がバートナーと来日中。仕事もあってバタバタとしています。ブログも忙しくなると更新を怠ってしまいますが、先月はたまたま3つの良いコンサート・ライブに行けたのでまとめて投稿します。



5月28日はウィーン交響楽団のコンサート。会場は愛知県芸術劇場 コンサートホール。ペトル・ポペルカ氏指揮、ソリストは角野隼斗氏。プログラムは:

ドヴォルザーク:序曲「謝肉祭」
ラヴェル:ピアノ協奏曲
ドヴォルザーク:交響曲 第9番「新世界より」

ウィーンの友人の友人で同オーケストラのコントラバス奏者の方が来られるというので妻と一緒に行ってきました。数年ぶりに聞いたウィーン交響楽団。ソリスト共々とても良かったです。



5月22日はバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)。指揮とチェンバロは鈴木雅明氏。会場は名古屋しらかわホール。プログラムはJ.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲 全曲。冒頭で鈴木氏がランデンブルク協奏曲 全曲演奏の際にどの順番で演奏するかについては色々と考え方が頃なるが、同日は曲番の順に行うとのことで、これがJ.S. バッハが意図したことであろうと氏の考えをお話しくださりました。演奏は素晴らしいもので、コンサート終了後、これを聴けたことが幸せに思えました。私にとって、ブランデンブルク協奏曲をライブで聴いたのは初めてでした。しかも全曲で、演奏は世界的にも評価の高いBCJ。もう20年以上前に、ブランデンブルク協奏曲にハマって、多くのCDを聴き漁りましたが、そのどれにも勝るとも劣らないものでした。今年の春に再開館した「しらかわホール」も初めてでしてが、音響のとても良いホールだと思いました。


5月7日 ゴールデンウィーク明けすぐの東京出張の合間に行った渋谷のBody and Soul。出演は《ジーン・ジャクソン リーダートリオ》ジーン・ジャクソン(ds) ブレント・ナッシー(b) 氏にルーク・ガレスピー氏がゲストピアニストで参加。皆さん、ジャズの巨匠たちと共演してきた錚々たる経歴の方々で、素晴らしい演奏で聴いていて楽しかった。ジャクソンさんとナッシーさんは日本在住のこと。プログラム最後に飛び入りでサックスの江澤茜氏が参加(https://akaneezawa.com/)して一曲演奏。彼女のことは初めて知りましたが、とても素晴らしいプレイで、今度江澤さんがリーダーのライブに行ってみたいと思いました。Body and Soulは初めてでしたが雰囲気も音響もとても良かった!しかし、残念ながらオーナー高齢のため9月末で閉店とのこと。もっと早くから言ってれば良かった。同クラブはライブレポートも出しており、この日のものはこちらです:https://bodyandsoul.co.jp/2026/05/168727