2023/11/14

MC ステップアップトランス- ルンダールのトランス使用のErhard Audio MC 昇圧トランス キット/Erhard Audio MC Phono Step-Up Kit L L1931Ag version を組み立てた



だいぶ前に購入し、組み立てていなかった Erhard Audio MC 昇圧トランス キット(こちら)を作って使い始めました。 これは、今まで使っていたK&K Audio MC 昇圧トランス (キット)こちら と同じですがトランスの巻線が銀線のLundhal L L1931Ag を使ったバージョン。 K&K Audioオーナー店主が引退・隠居し、Erhard Audio を主宰するHolger Erhard氏がビジネスを買い取ったもの。


Erhard氏は多少デザインを変更したので(コストを抑え・より素人でも作りやすくする為か?)、K&Kのオリジナルバージョンではソケットピンを基板に取りつけ、負荷抵抗を簡単に差し替えられるようになっていたのに比べ、新しいものは基板にハンダづけする方式。MCカートリッジは負荷抵抗の値で音が結構変わるというのが私の経験などので、オリジナルと同様に差し替えられるようにと同等のソケットピンが探したがなかなか見つからなく時間がかかってしまった。最終的には上の写真のパーツで落ち着きました。

フォノイコもアップグレードして(こちら)、アナログ再生システムが整いあるつつある中、懸案であった要のアップグレードでした。 

肝心の音ですが、私としては素晴らしいの一言。VIDA MK.II内蔵のヘッドアップより、銅線LL1931バージョンより、帯域帯レンジ感が広く、音の抜けに引っ掛かり感がなくて、より実体的で、情報量の増加もはっきりとわかります。アナログ盤独特の音楽性とハイレゾファイルのようなオーディオ的な楽しさかな備えた音になってきたと自画自賛しています😅  FlidelixのLiricoと比べると音の傾向は大きく違うものの、Liricoは違う側面からの音の良さなので甲乙つけ難く、好みの問題かと思います。いずれにせよ、LL1931よりLL1931Agの方がはっきりと聞き分けられる違いで音が良く、アップグレードした価値がありました。

今回のMC ステップアップを比較して、私はトランス派だなと思いました。

2023/10/21

フォノイコ: Aurorasound VIDA Mk. II



前回からの続きです。県外の某ショップで試聴予約時間直前にデモ機が故障したとの事で同じVIDA Mk. II で無くてPrimaを聴かせてもらったということを書きました(こちら)。 

その後、複数のショップでVIDA Mk.II を聴かせていただいて 熟考した結果、めでたく我が家にやってきました。私にとっては、自分がレコード再生に期待する音を出してくれるフォノイコだと思ったからです。試聴させていただいたあるショップの方も同様なことを本機をデモ機として常設する理由だと話してくれました。MC負荷インピーダンス6段階切り替えスイッチと高音質DCスペシャルケーブル付き。経験上、MC負荷インピーダンスはカートリッジの相性、音の傾向に大きな影響も持つと考えています。

VIDA Mk.IIに関してはネットでもあまり書かれていませんが、オーディオマニアの観点から表現できる機器の音という個性があまりないから書きづらいのではないか?と 今このブログを書いていて思っています。情報量は十分で、レコードの音質の違いははっきり聞き分けられます。かといって音の悪いレコードであっても音楽としては十分に楽しめる音を出してくれます。高音質のレコードだとオーディオマニアの欲求を充分に満たしてくれます。他のフォノイコと比べると、他の機器に自分が満足できない部分はわかるのですが、VIDA  Mk.IIがどう優れているはよく言い表せないといった感じです。オーディオの本来の主役は音楽・音源であると主張する機器なのかもしれません。

フォノイコはなんだかんだと色々と使ってきましたが、VIDA Mk.IIでフォノイコ遍歴も終わりになりそうです。 あとは使わない機器をどするか? 自作のものも多く、これらは処分しずらいので悩むところです。

使いこなしで気をつけるべきことは、電源モジュールを離すということと、大きなトランスを持つ他のオーディオ機器からも離すということです。そうでないとハムが出ることがあります。 オーロラサウンドの唐木さんによるとトランスを使うLCRモジュールは他のトランスからの干渉を受け易いというLCR方式ならではの注意点だとのことでした。

Aurorasound VIDA Mk. II の情報はこちら:https://www.aurorasound.jp/9-uncategorized/398-vida-mk2.html

2023/10/13

アムトランス GC-PIPC-01 RCAケーブル 


電線病は治ったと書きましたが(こちら)、全快ではなかった!

アムトランスのオンラインショップを覗いたら、同社の新製品RCAケーブルのセカンド・ロット生産品が発売されていた。自分はニッケルメッキやテフロンなどのフッ素樹脂を使っていないケーブルの方が私の音の好みにあることが私の経験論だったので、これらを使わず天然素材を多用することにこだわったこのケーブルには第一ロットの時から興味を持っていました。

百円でレンタル試聴が出来る、しかも往復送料込み! これは試すしかないと思ってさっそく申し込み。こんなに好みに合うケーブルだとは夢にも思っていませんでした! 今まで我が家で試したラインケーブルの中では一番!

このロットから買わないと暫く替えないかもしれないのかな〜などと悩んで2本購入。



なんと高級オーディオケーブルが紙袋に入って届きました。サステイナビリティにこだわって石油由来の樹脂をできるだけ梱包に使わないと宣言したアムトランスの取り組みの一環であるようです。沖縄北部の海の近くに住んでいるのでこの取り組みには多いに共感できます。写真で見ると青く澄んだ沖縄の海ですが実際に行くと結構沢山のプラスチックのゴミが流れ着いており、遊びに行くといつもゴミ袋 一袋分は拾って帰ります。アムトランスさん、これからもずっと頑張ってください。このような取り組みがもっと広まることを願っています。(ちなみに試聴品はチャック付きポリ袋に入っていましたがこれはこれで再利用する目的があるので良いと思います)

で、肝心の音ですが、とてもクリアで見通しがよく、情報量も増えて、特に高域が伸びた感じですがとても自然な音なので煩くなく気持ち良く音楽に浸れます。楽器の音色やボーカルの声色はより正確に再生されるようになり癖も味付けも感じられません。低域もはっきりとして充分な重量感が感じられます。雑味を感じさせないピュアな音といった感じです (これはアムトランスオンラインショップの「お客様の声」にも書いてあります。)

同社は純銀製のスペシャルRCAケーブルも出していますが、これは値段が値段だけに気に入っても買えなく、そうなったら飢餓感が募るだけなので、今のことろ試そうという気は起きていません。

ケーブルは聞き手の好み、機器との相性などが強く影響するのでみんなが私と同じほど感激するかはわかりませんが、百円で送料込みで一週間借りられるので試す価値はあると思います。

このケーブルのサイトはこちらです:https://www.amtrans.jp/SHOP/192205/list.html





2023/10/09

ベトナム旅行

ご無沙汰してすみません。ここ2ヶ月ほどバタバタしており、ブログの更新どころではありませんでした。 やっと一息ついたので、ブログの追っかけアップデートをしていきます。夏休みには妻とホーチミン市へ。ベトナムにルーツを持つウィーン時代の友人一家と再会・合流。お陰で美味しいところに連れて行って貰って大満足でした。ベトナム料理は健康的で美味しくて最高! 東南アジアの国に行くと沖縄はと近いことを感じますね。


道路はすごいオートバイの数でカオスの中に秩序がある感じ



メコン川デルタの水上市場





キャラメルのような土産物のお菓子を作っている













フォー屋さんの厨房のスープの出汁をとっている

2023/07/13

電線病を発症

話は前後しますが、たまたま日本のオーディオガレージメーカのオーナー・社長さん御二方にお話しを伺う機会があって、それぞれの会社での試聴用のケーブルはモガミやベルデンを使っていると聞いた事がきっかけで、ケーブルが気になってくる様になりました。そういえばLinnのLP12用のフラッグシップのフォノケーブルT -Kableの最新版は導線にモガミの2459を使っているなと思い出し、今使っているラインケーブル(こちら)を変えるとどうなるか?と悩み始めて、かなりしばらくぶりに電線病を発症。調べてネット上では「怪しい・過激派オーディオショップ」などとも評されているプロケーブルから試しにベルデン88760 とモガミ2549などを使ったRCAラインケーブルを数種購入。我が家で試すと、うーん、こんなに音が変わるのか? ま、考えてみれば今までのケーブルはウィーンを離れる際に処分した前のスピーカー(こちら)を使っていた15年ほどの間に色々と作って、試行錯誤の末、選んできたものなので、当然といえば当然か?

手持ちの導線を使って新たに自作したり、ハンダを変えたりと色々とやりましたが、発症期間およそ一月半経ち、ふと思いついて、DAC→プリアンプ間に使っていだオーディオ・ノートKSL-LPz ラインケーブル (こちら)を プリアンプ→パワーアンプ間の自作ケーブル(こちら)と交換してみたらこれが大正解でした。 やれやれです。


2023/07/07

フォノイコ:Aurorasound Vida-Prima

 

https://www.aurorasound.jp/product/vidaprima.html#vidaprima1より引用


前回、アナログ環境のアップグレードに優先的に取り組むと書きました。

今使っているレコードプレーヤーはLinnのLP12 (こちらとこちら)で、アームもLinnなので幸い(?)うまく取り付けられるカートリッジには限りがあることもあり、私はLinnの純正のものを使うことにしています。とすると後はフォノイコ(こちら)か。一昨年帰国してから一度某国産メーカーのものを衝動的に入手し試したことがあるのですが我が家のシステムではあまり好みの音ではなく、かといって処分もしづらくで押し入れにしまってあるという失敗も既に犯していますので引け目を感じつづのスタートです。

前から気になっていたのが、オーロラサウンドのVIDA。12年ほど前に発売された頃から気になっており、LCRというのにとても憧れていました。今はMKIIバージョンにアップグレードされています。 一度は購入しかけたのですが、躊躇してやめたという経緯もあります。

5月の連休に県外に行った際に、某ショップに試聴に行ったのですが、たまたま試聴予約時間直前にデモ機が故障したとの事で同じVIDAでもPrimaを聴かせてもらいました。 ヘンリク・シェリングとロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のチャイコフスキー バイオリン協奏曲のオランダプレスのLP(こちら)をかけてもらいびっくり、ウィーンのコンサートを彷彿させる音場感が目の前に。 デモ・システムは超弩級ハイエンド機器で構成されていましたが、それにしてもオーディオマニアとしてこんな音は家では絶対に出せないという挫折するというトラウマになるぐらいすごかった。このシステムで幾つか他のLPも含めた音源でMKII同等の価格帯(つまりPrimaの価格の3〜4倍のもの)の他のフォノイコと3割ほど値段の高いものを聴かせてもらいました。結果としては私にとってはPrimaの音の方がいずれより好みでした。こうなると俄然、VIDA MKIIへの渇望が再燃してきました。 

ちなみに、この後、上述のシェリングとコンセルトヘボウのLP(オランダ盤)を入手。家で聞きました。 やはりこの盤は優秀録音・優秀プレスで、ショップで聴けたレベルでは全くありませんが、ライブ・コンサートを彷彿させる音場感いっぱいの音でした。

上に書いたようなことを、オーディオの先輩でたまたま高校も先輩だった友人とFBのメッセンジャーでお喋りをしていたら、Prima を貸していただけることになり、しばらく我が家のシステムで聴けることになりました。うちで聴いてもとても良い音です。 私が使っているAudio Note Kits L3 Phono (改)が若干良いというところもありますが(負け惜しみ?)、何せ今までのアップグレードに使った部品代だけでPrimaが買えてしまいます😅ので、軍配はPrimaに上がるでしょう。 オーディオにこだわりを持っていたとしてもよっぽどのことがない限りPrimaで十分かと思いました。オーディオファイル用の機器・フォノイコとしてのコスパはトップクラスだと思います、お勧めです。

でも、私はもう少しこだわりたい。ということで既に何度か試聴したVIDA MKIIをもう一回聞きたいと思いました。

つづく


2023/06/30

私のオーディオ:とりあえずの方向性 


あるきっかけもあって、私の愛する趣味であるオーディオと音楽鑑賞を自分ではどう進めて行きたいのか、ここ2〜3ヶ月考えていました。

それに加え 私も還暦を過ぎ、静寂な場にいると耳鳴りも聞こえることがあるようになり、診察を受けた耳鼻科の医者が言うには、私の聴力は年相応に正常だが、年齢と共に落ちてくるので、人間は自己保全のために耳鳴りが聞こえるようになることがあるとの事、要は身を危険から守るための聴力が落ちてきたよと知せる太古からの遺伝子に引き継がれた機能なのだそうです。とはいってもまだ十分にオーディオの音の聞き分けはできるし、家人が聞こえないと言う小さな音も聞こえます。しかし、ウィーンで行った数々のコンサートで補聴器を入れて聴きにきている年配の方々が多くいたのを思い出し、今のレベルでこの趣味をいつまで堪能できるのか? 10年? 15年?などと考えていました。

色々と悩み、まずはアナログ再生環境をより良くしていきたいという結論に達しました。レコード再生は技術的にもある一定の頂点に達していることから投資しても陳腐化することはあまり無いであろうと考えられること、最近特に好んで聴いている音楽はLP時代のものが多いこと、なんだかんたと手を加えてきた割には我が家のアナログ再生はまだ好みの域に達していないこと、レコードかけて音楽を聴くこと・中古レコード漁りが今はとても楽しいことなどが理由です。

私は90年代以降の録音された音楽は主にデジタルで再生で聞いていますが、デジタル再生機器に関して言うと、今のところ買える価格帯の機器でどうしても欲しいというものがないこと(無論、宝くじに当たれば当れば買いたい物はあります😁)、アナログに比べるとこれからも技術的には進歩していくことが考えれることなどの理由もあってしばらくはアナログ優先にするつもりです。


2023/06/27

沖縄は梅雨明け


 沖縄は梅雨明け。それと同時に蝉の合唱も始まっています。

色々と書きたいことはあったのですが、考えるところもあってしばし躊躇していました。

これから少しずつ書いてきますね。オーディオ・音楽ネタです。




2023/05/08

渋谷毅オーケストラ ライブ @ Jazz inn Lovely


GWは所用があって名古屋に行っていたので、妻と久々のジャズ・ライブ。やはり生演奏は良いです。 


2023/04/27

スイッチング・ハブ Silent Angel N8 を導入


我が家のネットワーク・スイッチング・ハブをNetgearの普通のものからSilent Angel N8 替えました。Qobuz, Tidalのストリーミング音質向上にびっくり。 

オーディオ機器としては比較的手頃な値段のもので、費用対効果はとても良いと思います。オーディオ・マニアでストリーミングで音楽をよく聴くのであればスイッチング・ハブのアップグレードはお薦めです。

我が家のデジタル音楽再生環境はこちら:https://isakusphereokinawa.blogspot.com/2022/09/blog-post.html

輸入元の製品紹介ページ:https://kanjitsu.com/product/n8/


2023/04/20

カートリッジ シェル リード線

説明書として制作の詳細情報(ハンダの配合、磨く工程のデータなどが)入っています。

2ヶ月ほど前にカートリッジの針交換をした際にシェルリード線を変えたことを書きました(こちら)。 その効果が忘れ難く、結局アップグレードしてしまいました。オーディオマニアとしては段階的アップグレードしていくのは違いがわかって面白いのですが、最近は仕事が結構忙しく、また、Linn EKOSはリード線を変えるたびにアームを取り外す作業が必要でしたので、最初から高位の商品にした方が結果的には散財が抑えられると理由付け。 KS-Remastaに電話をしたら、主宰されている柄沢さんと話すことができ、『コンサートにはたくさん行ってきた だから私の好みは情報量が多いハイファイというより、自然で楽器などの音色がより本物ぽく聞こえるかにこだわる…』などど伝えると、ビンテージ線を使ったVWSシリーズがオススメとのこと。昨今のオーディオ機器の価格からすれば微々たるものかもしれませんが私にとっては大きな買い物なので、実際に音を聴かずには買えない。ショップさんに頼んでKS-VWS-Tempest.Ⅰ/NVK、KS-VWS-Tempest.Ⅰ/SR-NVK、KS-Stage621EVO.I-VKを試聴させてもらいました。最初の聴き比べでKS-VWS-Tempest.Ⅰ/SR-NVKするしかないかと思ったのですが、たまたま他にお客さんがいなかったので念の為と1時間ほどあれこれと聴き比べをしていくと(ショップのKさんありがとうございました!)各モデルともそれぞれの良さがあって、比べていくうちに段々とよく分からなくなってきたので😅 こういう時は最初の答えが正しいとKS-VWS-Tempest.Ⅰ/SR-NVKに決定。

この3モデル、KS-Stage621EVO.I-VKは最も情報量が多くよりニュートラル、KS-VWS-Tempest.Ⅰ/NVKは若干暖かめの音でボーカル・歌物好きはハマってしまう感じ、KS-VWS-Tempest.Ⅰ/SR-NVK暖かを保ちつつもより情報量が増えて中庸になった感じ、という印象でした。あくまでの私の耳による個人的な大雑把な印象です。

注文品だとのことで2週間ほど待って届いたリード線を早速取り付けました。 当たり前のことですが、ショップで聞いた印象と我が家で聴く印象はだいぶ違った。うちで聴く方が自然さが増し、より色つけの少ない中庸な音でした。

現在の我が家のアナログ再生機器の音を整える最後の味付けにはピッタリだったかと思っています。 ご自身のアナログ再生の音は80〜90%気に入っているんだけどもう少し好みに近い音にしたいと思われている方にはシェルリード線の交換をおすすめしたいです。

K S-Remasta HP: http://www.ks-shell-lead.biz/ 



2023/04/10

Elekit TU-8800を1年間使ってみて その2 ー 真空管狂騒曲

好みの出力管を探すために入手した真空管たち

しばらくぶりの投稿です。ご無沙汰していました。書きたいことは沢山あるのですが、仕事がとても忙しくなりブログを書く気持ちの余裕がありませんでした。

私は、沖縄に帰ってくるまでは300Bのシングルアンプを使っていたので、出力管で音が大きく変わってくるということを経験していました。当然ながらドライバー管との相性・組み合わせも大きく影響します。TU-8800もシングルアンプなので同様に音質は出力管のチョイスに依存するところが大きいと思っていました。だた、このアンプは多極菅仕様で以下の真空管が使用可能:

Low power: 6V6, 6F6, 6V6GT, 6F6GT

Mid power: 7581, 5881, 6L6, 6L6GT, 6L6GC, 7027, 7027A, EL34, WE350B

High power: KT66, KT77, KT88, KT90, 6550, 6550A, KT120, KT150

しかも三極管接続とUL接続の切り替えができる!

真空管で出力も異なり、目安として、UL接続の場合上記の分類がLowのものは2 x 4.5 W; Mid で2 x 6.8 W; Highで2 x 12,5 W となります。三極管接続にすると、KT-88の場合およそ2 x 7.2W となるようです(出典:https://getaudio.eu/en/elekit-tu-8800-pentode-single-ended-tube-amp-diy-kit/ )

これらの球は、メーカー、ヴィンテージなどを考えるとかなりの数! それにドライブ段の12AT7/ECC81 のメーカー、ヴィンテージも考えると組み合わせは無限に広がる…。真空管アンプ・マニアとしてはやはり、好みの組み合わせを探したい!そこに現れた心強い助っ人がこれ:


「菅球王国」の97〜99号。「エレキットTU8800アムトランス仕様ルンダールヴァージョンで現行/ヴィンテージの5極管、ビーム管を聴き比べ」という3号に渡る企画でした。比べたのはなんと57種! 無論、試聴環境、特にスピーカーが違うので鵜呑みにはできませんが、ある種の道標にはなり、これらを読んで好みに合いそうかと思って集めたのがこのページ最上段の写真の真空管たち。我ながら、「好きだね〜」と思ってしまいます。これだけ投資するのであればもっと高価なアンプを買えば?とも思いますが、真空管アンプを使う限り、高価なものを買っても結局は好みの真空管を探しに投資(散財?)してしまうと思います。

それぞれの出力管とは複数種のドライバー管との組み合わせを試して、最も好ましいものでしばらく使って好きかどうかというやり方で試しています。いちいち書くとキリがないので、結論から気になった真空管と音の印象をまとめると:

PSVANE: EL34P (中国製) : 私が試した中では最もニュートラルで中庸・情報量も最も多いかと思われた。真空管アンプに求める温もりに欠けるような気がしないでもなく、もう少しでも暖かみがあると好みにピッタリかも。

復刻Golden Lion KT-88 (ロシア製): 試した中では、最も好みなバランスで良かったのですが、風評通り品質にムラがあるようで、2度アンプの過電流保護回路が働き使用を断念。ウクライナ侵攻後、ロシア管は入手が難しく、倫理的にも買うことを躊躇するので、とりあえず諦めることに。

ヴィンテージGolden Lion KT-88 (英国製): 憧れの球を入手できただけでも幸運。しかし、期待していた魔法は訪れなかった(こちら)。我が家のシステムのソース部分にも最近手を入れているので、近々もう一度試聴する予定。

Tung Sol KT-150 (ロシア製): これが良いかと思い、しばらく使っていましたが、我が家のシステムでは音が細身になるような気がしてきて、その割には情報量は特に多かったという印象はありませんでした。他の球以上にドライバー管との相性にとても敏感であった印象です。

ヴィンテージBrimar 6V6GTY/CV511 (英国製): ずっと使っていた300Bシングルアンプを彷彿される音色でしばらくはお気に入りでしたが、他と比べると音数が少ないのがはっきりと…。オーディオマニアでなければこれで満足していたと思います。

ヴィンテージ Tung Sol 5881 (アメリカ製): 今のところ、これがベスト。何が良いのかはっきりとは言えませんが、聞いていて一番音楽にのめりこめて、煩く感じることなく、私のオーディオマニアの欲求もそれなりに満たしてくれるかなという球です。

これからも少しづつ他の球も試していきたいので、これはというものに巡り合ったら投稿しますね。

2023/02/13

Linn Krystal 交換!


針交換が必要となったカートリッジ(こちら)ショップさんがリン・ジャパンと掛け合ってくれたようで、一個残っていた在庫を取り寄せてくれました。とんだ散財でしたがやれやれです。



今までずっと線の細めな音が気になっていたので、ショップと相談してリード線も新調。
だったら針交換せずにカートリッジを交換すれば良いだろうって? 普通だったらそうしますが、EKOSのアームはシェルの部分が小さくスペースがないので、やはりリン純正のカートリッジで3点取り付けるのが良いというのが僕の結論です。最初にLP12が来た時、DL-103を取り付けるのに往生し、いくつもリード線をダメにして、やっと取り付けたは良いが動ける幅がなく調整が全くうまくいかなかった経験があるからです。


リンが出しているEKOSのカートリッジの取り付け方の取説を読むと、アームを外して行うと書いてある。最初はまさかと思ったのですが、急がば回れ、EKOSはアームをプレーヤーから取り外してやる方が迅速にわじわじ〜せずにカートリッジの交換ができます。

ここ数日アナログばかり聴いていますが良い感じです! リード線以外は変わっていないので、やはりリード線でも音がだいぶ変わるのですね。


2023/02/04

Elekit TU-8800を1年間使ってみて ー 我が家の仕様


https://www.elekit.co.jp/product/TU-8800 より引用


ウィーンを離れる3ヶ月ほど前にオーディオ仲間で友人でもある音響エンジニアのDavidさん(こちら)からElekitの新製品は凄いと聴かせてもらった、Elekit TU-8800(https://www.elekit.co.jp/product/TU-8800)。 帰国に際し購入し、組み立ててから一年ほど使ってきましたのでその経験・感想をまとめることにしました。残念ながら生産完了となりましが、まだ流通在庫はあるようです。

各種パーツアップグレードを行なっており我が家仕様となっています。すでにいくつか投稿しましたが、まだ書いていないこともあるのでまずは一通りまとめます。


真空パワーアンプの音の要とも言われる出力トランスですが、ストック品からルンダールのLL2783C に替えてあります(ここも参照)。 T U-8800用に特に開発されたもののようです。


主に整流用のダイオードですが、IXY 社の高性能高速リカバリダイオード(HiPerFRED)を使いしました。カナダのパーツコネクションで購入(こちら)。 今までは、SiC ショットキーダイオードを使うことが多かったのですが、① 我が家のプリアンプ(こちら)では設計者のケビンさんが自ら吟味してHiPerFREDを使ったとのことでそのまま使い好みの音であったこと、② 今までの経験に基づくとデジタル回路にはSiC ショットキーダイオードによる整流回路がよくマッチングしていたたのですが、真空管のアナログ回路では音が若干細め・硬めになったことがあった、③コストが安い、ということから今回はSiCではなくFREDにしました。欧米のAudio DIYコニュニティーでは、逆回復時間の短さよりソフトなリカバリ特性の方がより音に影響があるという根強い主張もあり、議論が分かれるところかとは思いますが、最終的には音の好み・回路との相性で選ぶことが良いかと思います。今のところ、この選択が由来となっているであろうと思われる音の不満はありません。

ダイオードでこだわったもう一つの点はその定格。過去の経験から定格がより大きい方が音が良い傾向になるようなので、今回は1200V15Aのものを使いました。



抵抗とコンデンサもアップグレードしました。


トランスと並び特に音に大きく影響するとされるカプリングコンデンサは、初めはVH  Audio  社のOil Damped Advanced Metalized (ODAM) (0.1uF)  とDuelund 社の JDM-Ag Pure Silver Foil & Wax/Oil (銀箔、パラフィン紙、オイル)(0.01uF)を使っていましたが音的に気になるところがあり、 Jupiter Condensor 社のVitamin-Q  Silver Foil に交換。これが最良なのか?という問いには良くなる余地はあるのではないかというのが答えかと思いますが、特に気になるところもなく今に至っています。(こちらもご参照)。 


電解コンデンサに関しては、ストック品は使わずにオーディオ用あるいは基板をいじらずに取付け可能な大きさでより定格・特性・設計寿命が優れたもの選んで取付けました。このことによって、どれだけ音に影響があるか?ということに関しては自信がありません。替えたことによって趣味としての自己満足が得られたという程度なのかもしれません。今や入手困難となったブラックゲートを使えば、音は向上すると言える自信はあるのですが…。無くなってしまって残念です。


抵抗器に関しては、入力すぐの場所はVishay VAR-Series Z-FOIL スケルトン("naked")(こちら)、それ以外の音信号が通るところはAudio Notes UK  社のタンタル抵抗器 (こちら)使いました。その他の部分はストック品。要の箇所に使うのであれば、Z-FOIL スケルトン抵抗は最高のものだと思っています。



プリアンプとペアで使うので、ボリュームは固定抵抗に変えてあります。ここもZ-FOIL スケルトンを使用。




ハンダもウィーンで行った音質テスト(こちら)と今までの経験をもとに3種を使い分けました。明らかに音声信号が通る箇所はMundorf、電源回路のその周辺はWBT、それ以外はCardasを使いました。ハンダを使い分けて作ったのは初めてですが良かったのではないかと思っています。

T U-8800は特に欧米では非常に高い評価を受け、Elekit最高傑作とも称されるほどの優れたアンプです。実際にストックパーツだけで作られれた作られれたものも聴いた事がありますが素晴らしい音でした。私がパーツアップグレードしたのはあくまでも自分の趣味としてのこだわりで、ストックパーツが悪いということではありませんので誤解なきようお願いします。

次は、真空管遍歴と音に傾向に関して書きますね。

2023/01/31

とほほほ、、、やちまったぜ。。。


仕事でも色々とあって、グルーミー だった上に、オーディオも正月休みに色々いじったせいで、音的に気に入るポイントが見つからなくなって、迷子状態。そんな時に、カートリッジに貼られている不織布がなぜかほつれてきて、カンチレバー・針に絡みつくようになったので、それをほどいたりしたら、気づかずに針を痛めたようで、レコードをかけていたら2曲目で盛大に音が歪み、慌てて針を上げたらこのざま、折れていました。それが2週間前の日曜日の朝。 

なんでこんなところに不織布が貼られていて、なんでほつれてくるんだ、と腹立たしくも、なんでピンセットでほどこうとしたんだと自己嫌悪。

翌日ショップに電話すると、針交換価格で新品を購入できるも、リンのカートリッジは品薄で、やもすると入荷まで2〜3ヶ月かかることもあるとのお話、とりあえずお願いしておきましたが、とほほです。

あーあ、です。

 


2023/01/05

Incredible Jazz Guitar of Wes Montgomery



昨年、父が他界し喪中のため新年のご挨拶は控えさせていただきますが、良いお年をお迎えになられたことと思います。

 今年、最初の投稿は年末に入手できたウェス・モンゴメリーのイングレディブル ギター。米国プレスの初期盤です。私が初めって買ったモダン・ジャズのアルバムがこれでした(もちろん日本製の再発盤)。ちなみに、初めて買ったジャズのレコードは高校生の時に沖縄のデパートであった輸入盤即売会で買ったルイ・アームストロングのベスト盤)。

中学・高校とロック一辺倒で、全然上達しなかたけどエレキ・ギターを弾いていました。その頃のロック・ギターに関する書物(いまでいうムック本)に必ず書かれていたのがウェス・モンゴメリー。情報を得ることが容易でなかったネット前の時代でまわりにはジャズ好きな友人も知り合いもいない中、ジミー・ページやリッチー・ブラックモアが音楽的にも技術的に最高と思っていました。

大学生になって、バイトと月賦でオーディオ機器を買い揃え、主にレンタルレコード店にお世話になっていたのですが、レコード屋で廉価再発盤として売られていたの見つけて買ったのがこれ。寮にに戻り早速聞いてみてぶったまげました。今までの自分の無知を認識し、自分がジャズファンになった瞬間でした。

その当時買ったレコードはどうしたのか憶えていませんが、アメリカ留学中にCDを買ってしばらくはよく聴いていましたが持っているCDで増えていくにつれてあまり聞かなくなっていきました。先月、某有名中古レコード店で入荷のTweetがあり、運良く間に合って買うことができた! このように思い入れのあるアルバムの初期盤を入手できたことはとても嬉しいことでした。

演奏 は文字通りインクレディブル!Lirico  を通して聴こえてくる音も最高です。